買い物をするのに、現金じゃなくてスマホを見せる。いつか。。。という未来ではなく、明日にでもそうなるという現実がそこまで来ています。我々も徐々に慣れていく必要がありそうです。
- 主婦の体験談、使ってみるとすごく便利、小銭なしは子連れにうれしいし、割り勘は画面操作で、家計簿まで
- アメリカ、イギリスでは買い物の半分がキャッシュレス。中国は何と6割!世界的にこの流れが加速中
- 銀行が絶対にキャッシュレス化を進めたい!
- 安全性の問題と個人情報の商用利用は永遠に続く問題
- まずは小額から利用して慣れていくのが大事
- どんなキャッシュレスサービスがあるか?
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主婦の体験談、使ってみるとすごく便利、小銭なしは子連れにうれしいし、割り勘は画面操作で、家計簿まで
NHKのクローズアップ現代で取り上げられ、実際に子連れの主婦さんがスマホで支払いをする様子などが紹介されました。
“現金お断り”で暮らしが激変!? ~追跡・キャッシュレス最前線~ – NHK クローズアップ現代+(2018年5月14日(月)放送分)
- 子供さんが二人の主婦。買い物を楽にしたいので、今年に入ってからスマホ決済のアプリ ラインペイを使い始めた。セキュリティのため、QRコードは5分ごとに変わる。
- 最近、コンビニやスマホでも現金は使っていない。「邪魔だし面倒だし」。
- ラインペイは、家計簿を自動的に作成してくれるのがうれしい。さらに気に入っている機能が割り勘機能。金額を入力して送信ボタンを押すだけ。同じアプリを持つ人同士なら、手数料ゼロ。これまでは、ママ友の間でも気を使って、10円持ってないとなると誰かが多く10円出すなどがあった。
- 市場には大手企業が進出してきている。ドコモ(d払い)、楽天ペイなど。店から売り上げの3%を手数料として取るので莫大な市場を期待できる。
割り勘は画面で数字を指定してシュッとスワイプするだけ。家計簿も自動でつけてくれるのが本当にありがたいとのこと。。。確かに、割り勘って、たかが10円と思っても積み重なると大きいので1円単位で気軽にできるのはいいですよね。
番組で紹介されていた、お友達の主婦の方(割り勘したお相手)も、この方にすすめられて使ってみたら、すごく便利だと分かって、で気に入ってるとのこと。
アメリカ、イギリスでは買い物の約半分がキャッシュレス。中国は何と6割!世界的にこの流れが加速中
欧米諸国では半分強がキャッシュレス化されてるんですね。さらに、お隣の中国は6割。中国は、銀行口座を持たない人も多いそうですが、普及が進んでいます。それは、スマホ世代の孫にお年玉をあげたいというモチベーションがきっかけになったそうです。
- イギリスでは54.9% アメリカでは45%がキャッシュレスでの買い物。中国が支払いの6割がキャッシュレス。現在の日本は、18.4%だが将来は8割を目指すとのこと
- スウェーデンではキャッシュレスで最先端を行っている。現金流通量が1.3%(2017年)。
- スウェーデンのとあるパン屋さんではレジに現金を置いてなくて、キャッシュレス決済のみ。強盗が入っても安全だし、現金は数えるのは手間になる。
- キャッシュレスの仕組みはスウェーデン国内の主要銀行が共同で開発した。銀行のコスト削減に大きく貢献。厳重な警備や輸送にもお金がかかる。 支店の3分の2で現金を扱わずコストを削減した。街中の銀行には「現金ありません」との張り紙が貼ってある
- さらにすすんで、手に埋め込んだチップで支払いをする人もいる。特殊な材質でできているので体に影響はなく、もう3千人が利用しているとのこと。
銀行が絶対にキャッシュレス化を進めたい理由
銀行はキャッシュレス化が進んでほしい!!と切に願っています。キャッシュを扱うことによる人手、警備のコストが激減されて経費を激減させることができるから。キャッシュレス化が進めば、ATMの数も激減するでしょうね。現にスウェーデンでは減っているようです。
キャッシュレスと言えば、クレジットカードや電子マネー(スイカなど)を思い浮かべますが、銀行が進めたいのはスマホによるQRコードの仕組み。うまくいっている中国がモデルケースになっているとのこと。
- 日本のメガバンク3行もQRコード決済で規格を統一する。みずほ銀行は福島のスーパーで実証実験をしている。コストの削減も狙う。現金をなくすことによって、店舗を小さくしたり、ATMを減らしていく。予定とのこと。
取り残される人がいる、安全性、個人情報の商用利用の3つが問題点。安全性と個人情報の商用利用の問題は永遠に続く
キャッシュレスが大きく浸透すると、以下の3つの問題が出てきます。
- 慣れていない人たち(高齢者など)が取り残される
- 安全性の問題
- 個人情報を商用利用される問題
先のキャッシュレス先進国 スウェーデンの例で1、キャッシュレスになじめず買い物に苦労しているご年配の女性が紹介されていました。街のATMは激減するし、お気に入りの近所のパン屋は、現金を受け付けないので商品が買えなくなり、不自由を感じていたようです。
「急激に変えるべきではない。ゆっくりと変えるべき」
とおっしゃっていましたが、その通りですね。キャッシュレスに慣れていない人への救済もやりながら変革していくことが大事です。
また、2、3のお金の安全性や、個人情報の商用利用の問題は、キャッシュレス社会になれば、どんなに技術が進んでも永遠に残る課題です。特に、個人情報については、常に怪しいと問題意識をもって、企業を監視していくのが重要です。
まずは小額から利用して慣れていくのが大事
番組でとられたアンケートの中で、キャッシュレスだと使いすぎてしまう。浪費するという話がありましたが、これは工夫次第で解決できると思います。
キャッシュレスの流れは、おそらく変えることはできないし、浸透していくので使う我々も小額から慣れていくというのがベストの対応になりそうです。
どんなキャッシュレスサービスがあるか?
具体的にキャッシュレスサービスがあるか書いておきます。どの会社も使えるお店という点では、もう一歩という印象もあります。今後増えていく様子を観察するのが大事です。今は、ラインペイが一歩リードしている印象ですね。
line pay(ラインペイ)
クローズアップ現代の番組の中で、実際に使って紹介されていたのがラインペイです。先駆者であり、利用者も多い様子。
楽天ペイ
楽天ポイントとの連携が大きな魅力。チャージは今のところ、クレジットカードのみの様子。(2018年5月時点)
d払い(ドコモ)
携帯料金と一緒に支払えるのがお得。ドコモ払いというドコモ回線を持っている人は、もっといろんなサービスが使える様子。
atone(アトネ)
クレジットカードではなく、翌月にコンビニで現金払いできるというサービス。使える上限額がある。